円錐角膜治療(クロスリンキング)

円錐角膜とは

円錐角膜

角膜が薄くなり、前方へ円錐状に突出してくる進行性の病気です。
思春期に発症することが多く、原因ははっきりしていません。
進行には個人差があり、数ヶ月で進行する例も、何年も進行しない例もあります。
多くの場合、両眼性ですが、両眼同時には発症しないこともあります。

初期は通常の近視や乱視のように、眼鏡やソフトコンタクトレンズで視力を矯正することが可能ですが、進行するとハードコンタクトレンズ以外での視力矯正が難しくなります。
さらに進行すると、視力が著しく低下し、角膜移植が必要になることもあります。

角膜クロスリンキング

角膜にリボフラビン(ビタミンB2)を点眼しながら、365㎚の紫外線を照射すると、角膜の大部分を占める角膜実質層のコラーゲンが微細な繊維で結合して角膜強度が増します。
これによって角膜形状を保持して、円錐角膜の進行を抑えることが出来ます。
屈折矯正手術後の角膜拡張症(エクタジア)の進行を抑えることも可能です。2003年に初めて施術成果の報告がされた治療法で、欧州を中心に行われ、現在世界各国に普及しています。

手術方法

  • 1点眼麻酔をします。

  • 2上皮細胞を取り除きます。

  • 3リボフラビンを10〜30分間点眼します。

  • 4紫外線を照射します。

  • 5保護用のコンタクトレンズを装着します。

当院の角膜クロスリンキング Avedro KXL®

当院の角膜クロスリンキング Avedro KXL®

角膜クロスリンキングは、2003年にドイツのSeilerらによって初めて施術成果の報告がされた比較的新しい円錐角膜治療ですが、さらに新たな方法が登場しています。従来の方法では紫外線の照射時間が約30分と長く、角膜混濁などの原因となるという問題がありました。当院では短時間照射が可能な機種であるKXL®(Avedro 社)を採用しております。

  • 進行を抑える治療のため、治療後も角膜形状や視力が改善するわけではありません。
  • 10年以上の長期予後は、不明な点があります。
  • ごくまれに角膜に濁りが生じたり、角膜内皮細胞に障害が出る可能性があります。
  • すべての方で、円錐角膜・エクタジアの進行が完全に抑えられるわけではなく、治療しても進行する方があります。
  • 手術後、数日間痛みがあります(ゴロゴロする、しみる、涙がでる)。
  • 手術後、角膜上皮細胞が再生するまで、一時的に視力の低下が起こります。視力がある程度戻るまでに数週間を要します。

クロスリンキングの適応

適応

  • 現在進行している円錐角膜・エクタジア
  • 角膜の厚さが規定値以上である。

不適応

  • 進行が止まっている円錐角膜
  • 角膜に混濁がある。
  • 角膜の厚さが規定値以下である。
  • 再発性上皮障害
  • ヘルペス性角膜炎
  • 妊娠・授乳中

診察と手術の流れ

1. 説明

クロスリンキングが適応となる方には詳しい説明を行います。

2. 手術

手術日にご来院をいただき、手術を行います。

3. 手術後の検診

手術後1ヶ月間は術後検診を行います。

4. 経過観察

円錐角膜については経過観察が必要になります。

手術料金

(税別)
術式料金(両眼)料金(片眼)
角膜クロスリンキング 30万円15万円
  • 手術料金には、手術料のほか、術後1ヶ月間の検診、薬剤を含みます。

手術後の注意事項

  • 手術後は翌日、1週間、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月に検診が必要です。(1ヶ月以降円錐角膜の経過観察)
  • 入浴・洗髪・洗顔は手術翌日の診察後に可能になりますが、眼に水が入らないように注意が必要です。
  • スポーツは1週間後(水泳や激しいスポーツは1ヶ月後)から可能です。
  • お仕事は翌日から可能ですが、眼にゴミが入りやすい場所や、人込みに行かれる場合は、眼にゴミなどが入らないように充分に注意してください。
  • 痛みや視力の出方によって、しばらくはお仕事に支障が出る場合があります。
  • 手術後は一時的に視力が低下し徐々に回復しますが、視力の回復に要する時間には、個人差があります。

お問い合わせ

円錐角膜治療(クロスリンキング)に関するご質問などは下記へお問合せください。

電話番号 0120-48-4930
受付時間 午前9:00~午後5:00(日曜・祝日・年末年始を除く)
屈折矯正外来