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角膜移植手術


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角膜とは


角膜は黒目の表面にある組織で、正常では透明で綺麗なドーム状の形をしています。黒目と言われるのは、その後ろにある黒っぽい色の虹彩が透けて見えるためです。角膜は、水晶体とともに眼のレンズとして働き、外界からの光を屈折させ網膜に像を結ばせます。

角膜の病気

角膜の病気としては、様々な感染症(細菌、真菌、アメーバ、ヘルペス)、外傷や異物による傷、遺伝性疾患、円錐角膜、水疱性角膜症などがあります。また、見え方も角膜が濁ったり変形することで異常が起こります。治療法も原因に応じて変えていく必要があり、通常は点眼薬などによる内科的な治療を行います。但し、角膜が混濁し、視力低下を来たしている状態になると、視力向上を目的に「角膜移植」という手術を施行します。
【原因疾患】
水疱性角膜症・角膜混濁・角膜変性症(ジストロフィー)
角膜潰瘍・角膜ヘルペス・内皮機能不全・円錐角膜・化学傷・熱傷など

手術内容

角膜移植の方法

角膜移植はこの10年ほどの間に大きく進歩しました。以前は角膜の表面から裏まで全層を交換する①全層角膜移植という方法がほとんどでした。

現在では、病気の状態に応じて角膜を層状に分けて移植する方法がとられます。②深層層状角膜移植では、感染症や遺伝子疾患で濁った角膜の中(実質)だけを交換し、一番裏側の内皮細胞を残すことができます。また③角膜内皮移植では、角膜を裏打ちする内皮細胞が減少する水疱性角膜症などでは、薄いシート状にした角膜を裏側から空気圧で貼り付ける手術をおこないます。

手術は基本的に全身麻酔で行い1時間前後です。入院期間は手術日を含めて1週間ほどです。

国内ドナーと海外ドナー

当院で角膜移植を受ける際は、国内ドナーと海外ドナー(アメリカアイバンクからの提供)のいずれも選択することができます。国内ドナーは、公的保険の範囲で施行可能ですが、角膜提供者の平均年齢が高いという点があります。また角膜提供者が少ないため手術の予定を組むことができず、急なお声掛けとなります。海外ドナーは予定手術が可能で、ドナー年齢も若いことが特徴ですが、手術・入院費用は自費診療となります。どちらを選択するかは診察時にご相談して決めていきます。
種類 国内ドナー 海外ドナー
メリット 公的保険の範囲で手術可能です 予定手術が可能である点
ドナー年齢も若い点
デメリット ドナーの平均年齢が高い点
ドナーが少なく予定手術が出来ない点
国内ドナーと比べて費用が掛かる点

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