子どもの近視抑制治療
「子どもの近視」が増加

令和5年度学校保健統計調査より
その背景には、子どもたちを取り巻く生活環境の変化があると考えられており、近年の研究では「スマートフォンなどのデジタル機器を長時間使用する機会の増加」や「屋内で過ごす時間の増加に伴う屋外活動の減少」が原因に挙げられています。
近視が進むメカニズム
本来、モノを見たとき、網膜の上にピントが合うようになっています(これを「正視」と呼びます)。しかし近視になると、眼球が楕円形に伸びるため、ピントが網膜より手前で合い「ぼやけた状態」になってしまいます。

長時間、近くばかりを見る生活が続くと、網膜の中心では見えていてもその周辺はわずかにピンボケしている状態が続きます。この“周辺のピンボケ”を、眼は「まだ眼の長さが足りない」と認識してしまい、ピントを合わせようと眼球を後ろへ伸ばしてしまう仕組みがあると考えられています。
早期治療のメリット
だからこそ、早い段階で近視の進行を抑えることが大切になってきます。

① 将来の「強度近視」を防ぎやすい
近視の発症年齢が早い子ほど、将来強い近視になりやすい傾向があります。 早期に近視抑制を始めることで、最終的な近視度数を低く抑えられる可能性が高まります。
③ 将来の眼疾患リスクを下げる
強度近視は将来、網膜剥離、緑内障、網膜剥離などのリスク因子になります。 近視を軽度に抑えられると、数十年後の眼の病気リスクを下げることにつながります。
② 眼軸長の伸びを小さくできる
近視進行抑制治療の目的は、視力ではなく眼軸長のコントロールにあります。 早期に治療するほど、眼の伸びそのものを小さく抑えやすくなります。
④ 治療効果が出やすい時期がある
子どもの眼は成長段階にあり、環境や治療への反応が高い時期です。 そのタイミングで治療を開始すると進行抑制効果が得られやすいとされています。
