広報誌テキスト版 2025年4月号
こちらは広報誌「INOUYE EYE NOTE」のテキスト版です。音声読み上げソフトへの対応を配慮して作成しています。
特集タイトル①
新病院10周年インタビュー 西葛西・井上眼科病院 ミゾタアツシ院長
「患者さまに寄り添う医療を目指して」
西葛西・井上眼科病院は、現在の地に新病院を開院してから、今年10周年を迎えました。地域に根差し、患者さまの眼の健康を守り続けて10年。これまでの歩みや、これからの病院の取組みについて、溝田院長にインタビューしました。
患者さまに向き合い寄り添う頼りになる存在として
1991 年、当院が開院、その後、近隣に2 つのクリニックが開設されました。2015 年3 月に、現在の場所に新病院が誕生。今年はリニューアルして10年という節目の年です。2 年前、院長に就任した際の第一印象は、「江戸川区の眼科医療を支えている大きな病院」で、それは今も変わっていません。当院の患者さまは、地元江戸川区の患者さまが大半ですが、東西線沿線ということで、千葉県(浦安市、市川市、船橋市など)からの通院も見られます。江戸川区の人口は2025 年2 月現在で約69 万人。すべてではありませんが、地域の皆様のあらゆる眼の疾患に対応できる頼りになる存在でなければと常々、考えています。
そのための取り組みとして、一般眼科外来の他に当院が得意とする網膜硝子体外来、緑内障外来、コンタクトレンズ外来などの専門外来を開設しています。2019 年には、日本の眼科病院として初めて運転外来も開設。眼科疾患の啓発に加えて、当院の取り組みが全国の医療機関にとって少しでもお役に立てればと思っています。また、江戸川区は子どもの人口も多いことから、近視や遠視、眼位異常などの小児眼科外来をさらに拡充していくつもりです。すべての治療において患者さまと意思疎通をはかりながら病院としてより良い治療の提供・提案を行い、専門医の紹介、地域医療機関との連携もおこなっています。
私が眼科医となって20 年以上。その間、多くの先輩や同僚、勤務先で学び得たことは、患者さまのことをしっかり考えること。つまり、当院グループの基本理念でもある「患者さま第一主義」です。ときには解決が難しい疾患を目の当たりにすることもあります。そのような時でも、患者さまとしっかりと向き合って話し合うこと。そして、難しさを解決すべく勉強や研究を惜しむことなく続けて治療を進めていくことが大切だという考えです。それが、自身のモチベーションやスキルアップにもつながっていきますし、その想いは当院のスタッフにも伝わっていくと信じています。眼科医としての技術以上に、まずは患者さまのことを考え、想いにより添えるかどうか。そこに医師としての基本がありますし、技術は経験を重ねることで蓄積されていくと私は強く思っています。
そのための取り組みとして、一般眼科外来の他に当院が得意とする網膜硝子体外来、緑内障外来、コンタクトレンズ外来などの専門外来を開設しています。2019 年には、日本の眼科病院として初めて運転外来も開設。眼科疾患の啓発に加えて、当院の取り組みが全国の医療機関にとって少しでもお役に立てればと思っています。また、江戸川区は子どもの人口も多いことから、近視や遠視、眼位異常などの小児眼科外来をさらに拡充していくつもりです。すべての治療において患者さまと意思疎通をはかりながら病院としてより良い治療の提供・提案を行い、専門医の紹介、地域医療機関との連携もおこなっています。
私が眼科医となって20 年以上。その間、多くの先輩や同僚、勤務先で学び得たことは、患者さまのことをしっかり考えること。つまり、当院グループの基本理念でもある「患者さま第一主義」です。ときには解決が難しい疾患を目の当たりにすることもあります。そのような時でも、患者さまとしっかりと向き合って話し合うこと。そして、難しさを解決すべく勉強や研究を惜しむことなく続けて治療を進めていくことが大切だという考えです。それが、自身のモチベーションやスキルアップにもつながっていきますし、その想いは当院のスタッフにも伝わっていくと信じています。眼科医としての技術以上に、まずは患者さまのことを考え、想いにより添えるかどうか。そこに医師としての基本がありますし、技術は経験を重ねることで蓄積されていくと私は強く思っています。
手術件数は全国トップクラス。最新機器の導入と技術研鑽を継続
当院スタッフは150 名超、専門分野を持つ眼科医も多く勤務しています。スタッフの多さもさることながら、眼科医が仕事に集中できるようサポートする優秀なメディカルスタッフの存在も特長の一つです。患者さまを中心にそれぞれの専門分野を駆使し、最適な治療をおこなっていくチーム医療、チームワークが機能していると自信を持っています。
手術や治療に必要な機器についても、最新機種を積極的に導入するようにしています。最近の手術機器は使いやすくなっていて、“ スペシャリストだけが使える特別なもの” は少なくなってきています。機械の進歩によって幅広い診療ができるようになったと実感していますので、若い医師でも使いながら経験を積み重ね、スキルアップしています。また、当院の手術件数は年間白内障3,500 件以上、網膜硝子体手術1,000 件以上。ともに日本でも有数の実績を誇ります。この経験と実績を踏まえ、これからも質の高い手術を提供してまいります。
手術や治療に必要な機器についても、最新機種を積極的に導入するようにしています。最近の手術機器は使いやすくなっていて、“ スペシャリストだけが使える特別なもの” は少なくなってきています。機械の進歩によって幅広い診療ができるようになったと実感していますので、若い医師でも使いながら経験を積み重ね、スキルアップしています。また、当院の手術件数は年間白内障3,500 件以上、網膜硝子体手術1,000 件以上。ともに日本でも有数の実績を誇ります。この経験と実績を踏まえ、これからも質の高い手術を提供してまいります。
働きやすい環境を整えることも地域医療の貢献につながっていく
眼科疾患における地域の基幹病院として、今後、当院が取り組みたいことはいくつかあります。まずは、スタッフの体制強化です。患者さまに丁寧でより質の高い医療を提供するためには、医師やスタッフの充実を図りたいと思っています。そのために院長として考えていることは、スタッフにとって働きやすい環境であり、長く勤めたいと思える職場にしていくこと。そして、スタッフ間の仲違いがなく、風通しの良い組織となるよう様々な制度も整備していくつもりです。
提供する医療については、最新の治療はなるべく早期に取り入れていき、当院の眼科医も対応できるようにしていきたいです。最近、レーシック、ICLなど近視治療に関する自由診療のニーズも高くなってきています。お茶の水をはじめグループ全体で連携して、患者さまの要望にお応えできたらと考えています。
手術件数がすべてではありませんが、患者さまの病院選びの参考になればと考えております。ですから、手術件数もこれまで以上に増やしながら、全国トップクラスを目指していきます。これからも頼りになる地域の眼科病院として、患者さまにしっかりと向き合っていきます。そのために最先端の医療を追求しながら、質の高い医療の提供に向けて努力を重ねてまいります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
提供する医療については、最新の治療はなるべく早期に取り入れていき、当院の眼科医も対応できるようにしていきたいです。最近、レーシック、ICLなど近視治療に関する自由診療のニーズも高くなってきています。お茶の水をはじめグループ全体で連携して、患者さまの要望にお応えできたらと考えています。
手術件数がすべてではありませんが、患者さまの病院選びの参考になればと考えております。ですから、手術件数もこれまで以上に増やしながら、全国トップクラスを目指していきます。これからも頼りになる地域の眼科病院として、患者さまにしっかりと向き合っていきます。そのために最先端の医療を追求しながら、質の高い医療の提供に向けて努力を重ねてまいります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
ミゾタアツシ院長
1984年千葉大学医学部。帝京大学眼科学講座主任教授などを経て2023年に西葛西・井上眼科病院院長就任。
専門は網膜硝子体疾患、眼腫瘍。外部委員に日本眼科学会 評議員、日本神経眼科学会 理事、日本眼腫瘍学会 理事ほか。
1984年千葉大学医学部。帝京大学眼科学講座主任教授などを経て2023年に西葛西・井上眼科病院院長就任。
専門は網膜硝子体疾患、眼腫瘍。外部委員に日本眼科学会 評議員、日本神経眼科学会 理事、日本眼腫瘍学会 理事ほか。
10の専門外来の紹介
西葛西・井上眼科病院では、一般眼科の診療に加えて、特定の疾患や領域に応じて10の専門外来を併設しています。また、眼科以外の病気もお持ちの患者さまに対しては地域のクリニックや総合病院と連携した診療体制を重視しています。井上眼科病院グループの総合力を生かして、眼科のさまざまな専門診療をカバーできるのが強みです。
①小児眼科
小児専用のスペースにて新生児から子どもの眼の問題を専門的に診断。主に屈折異常や弱視、しゃ視などを扱っています。
②コンタクトレンズ外来
一般的なコンタクトレンズに加え、乱視用、遠近両用、円錐角膜用など特殊なレンズの検査・処方を行っています。
③網膜硝子体外来
網膜剥離などの疾患を対象に、患者さまの負担の少ない小切開硝子体手術、抗VEGF 薬注射など最新の治療法を積極的に取り入れています。
④黄斑外来(帝京大学医学部主任教授 イノウエユウジ 医師)
加齢黄斑変性を中心に、網膜の中心部である黄斑部の疾患を診療しています。
⑤角膜外来(日本大学医学部主任教授 ヤマガミサトシ 医師)
一般的な角膜疾患の治療に加え、難治性の角膜表面疾患の治療も行っています。
⑥緑内障外来(井上眼科病院 院長 イノウエケンジ 医師)
緑内障のタイプに応じて、正確な診断と最適な治療を提供しています。早期発見・早期治療を目指し、視機能を維持するための診察を行っています。
⑦運転外来(西葛西・井上眼科病院 副院長 クニマツシホ 医師)
ドライビングシミュレータを使用して視野障害(みえる範囲)と運転能力の関係を評価・アドバイスする外来です。
⑧眼炎症・ぶどう膜炎外来(日本医科大学医学部教授 ホリジュンコ 医師)
難治性の眼炎症疾患(ベーチェット病、サルコイドーシス、Vogt- 小柳-原田病、強膜炎)に対し、専門的な検査と治療を提供しています。
⑨神経・眼瞼けいれん外来(井上眼科病院 コウモトヒロミ 医師)
「眼瞼けいれん」や「顔面けいれん」を対象に、疾患の原因となる神経の働きを抑えるボトックス治療を行っています。
⑩ロービジョン外来(井上眼科病院 ツルオカミエコ 医師)
ロービジョンケア拠点眼科医療施設として、視機能の評価、身体障害者手帳の申請、補助具の選定などを行っています。
①小児眼科
小児専用のスペースにて新生児から子どもの眼の問題を専門的に診断。主に屈折異常や弱視、しゃ視などを扱っています。
②コンタクトレンズ外来
一般的なコンタクトレンズに加え、乱視用、遠近両用、円錐角膜用など特殊なレンズの検査・処方を行っています。
③網膜硝子体外来
網膜剥離などの疾患を対象に、患者さまの負担の少ない小切開硝子体手術、抗VEGF 薬注射など最新の治療法を積極的に取り入れています。
④黄斑外来(帝京大学医学部主任教授 イノウエユウジ 医師)
加齢黄斑変性を中心に、網膜の中心部である黄斑部の疾患を診療しています。
⑤角膜外来(日本大学医学部主任教授 ヤマガミサトシ 医師)
一般的な角膜疾患の治療に加え、難治性の角膜表面疾患の治療も行っています。
⑥緑内障外来(井上眼科病院 院長 イノウエケンジ 医師)
緑内障のタイプに応じて、正確な診断と最適な治療を提供しています。早期発見・早期治療を目指し、視機能を維持するための診察を行っています。
⑦運転外来(西葛西・井上眼科病院 副院長 クニマツシホ 医師)
ドライビングシミュレータを使用して視野障害(みえる範囲)と運転能力の関係を評価・アドバイスする外来です。
⑧眼炎症・ぶどう膜炎外来(日本医科大学医学部教授 ホリジュンコ 医師)
難治性の眼炎症疾患(ベーチェット病、サルコイドーシス、Vogt- 小柳-原田病、強膜炎)に対し、専門的な検査と治療を提供しています。
⑨神経・眼瞼けいれん外来(井上眼科病院 コウモトヒロミ 医師)
「眼瞼けいれん」や「顔面けいれん」を対象に、疾患の原因となる神経の働きを抑えるボトックス治療を行っています。
⑩ロービジョン外来(井上眼科病院 ツルオカミエコ 医師)
ロービジョンケア拠点眼科医療施設として、視機能の評価、身体障害者手帳の申請、補助具の選定などを行っています。
特集タイトル②
西葛西・井上眼科病院 数字でみる10年の軌跡
「患者さまに優しい病院」をモットーに掲げて歩んできた10年。多くの方に支えられ、地域医療に貢献してまいりました。患者さま一人ひとりに寄り添い、どのような医療を心がけてきたか。日々の積み重ねを病院の数字から紐解いてみました。
地域に頼られる病院を目指して
外来118万人
新病院は、どなたでも快適に通院できるよう、ユニバーサルデザインを積極的に取り入れ、最新の設備を備えた施設として誕生しました。一般眼科に加え、小児眼科やコンタクトレンズ外来、各疾患に特化した専門外来を併設。ファミリー層の多い江戸川区エリアにて、赤ちゃんから大人まで幅広い世代の目の健康を支えてきました。
音・光・感触などを活用し「人の感覚で分かるユニバーサルデザイン」を導入。快適性やデザインが高く評価され、医療福祉建築賞などを受賞しました。 |
眼科手術の基幹病院として
手術4万6千件
江戸川区を中心に23区東部・千葉エリアの急性期治療・高度な手術を提供してきました。白内障の手術はこの10年間で3.2万件以上を執刀しています。また、高度な技術が求められる網膜硝子体の手術は年間1,000件ほどおこない、井上眼科病院グループの「網膜硝子体センター」として、すぐに手術に対応できる体制に。実は日本トップクラスの実績を誇ります。
厚生労働省「DPC導入の影響評価に関する調査」による
厚生労働省「DPC導入の影響評価に関する調査」による
西葛西はグループでいち早く3D手術システムを導入するなど、常に最新機器を導入して、難しい症例の手術に対応してきました。 |
患者さまに優しい病院として
入院6万9千人
眼科病院として32床の病室を完備。現在では年間6,000人以上の患者さまが入院されています。「見えにくさ」をよく理解したメディカルスタッフが、術後の健康管理や入院生活のサポート、入院にかんするご相談に応じています。患者さま一人ひとりに寄り添い、安心して治療を受けられる環境づくりに努めています。
長期入院の方も快適に過ごして頂けるよう、入院スペースは広めに作られました。 |
ミニコーナー 西葛西の病院には数々のアート作品もあるんです!
①病院の和紙アート『光彩』
成田空港や東京ミッドタウンなどのアート作品を手掛ける和紙インテリアデザイナーのホリキエリコ氏による作品。巨大なオリジナルの和紙で制作されました。
②すりガラスの作品 『うみの生き物』
代表作に十和田市現代美術館のロゴやホテルオークラ東京のタイル作品などがあるヒガシイズミイチロウ氏が制作。すりガラスの中に波のイメージや海の生き物などが描かれています。
③小児眼科のアート作品 『ぼく・わたしのすきな うみのいきもの』
鹿島建設や池袋のサンシャインシティ・アルパなどのロゴを制作するグラフィックデザイナーのミウラコウヘイ氏と小児の患者さまとの共同作品。
成田空港や東京ミッドタウンなどのアート作品を手掛ける和紙インテリアデザイナーのホリキエリコ氏による作品。巨大なオリジナルの和紙で制作されました。
②すりガラスの作品 『うみの生き物』
代表作に十和田市現代美術館のロゴやホテルオークラ東京のタイル作品などがあるヒガシイズミイチロウ氏が制作。すりガラスの中に波のイメージや海の生き物などが描かれています。
③小児眼科のアート作品 『ぼく・わたしのすきな うみのいきもの』
鹿島建設や池袋のサンシャインシティ・アルパなどのロゴを制作するグラフィックデザイナーのミウラコウヘイ氏と小児の患者さまとの共同作品。
コーナータイトル
第36回 同門会だより
今回ご紹介するのは、埼玉県さいたま市の「さいき眼科」院長 サイキヒロシ 先生です。在籍中、齋木先生は西葛西・井上眼科病院の副院長として、白内障・網膜硝子体疾患を中心に幅広い治療にあたられていました。現在も同院で一般眼科外来を担当し、涙道内視鏡手術や涙嚢鼻腔吻合術などの専門治療をおこなっています。「井上眼科には各分野の専門医がおり、何かあればすぐに相談することが出来ました。特にタケウチシノブ先生、ヤマザキモリシゲ先生には診療・手術のみならず、眼の病気や患者さまへの姿勢を学ばせていただきました」(齋木院長)。
齋木先生はこれまで12,000例以上の手術を執刀。その豊富な臨床経験をもとに、眼科全般の疾患を診察しています。特に涙道治療においては、涙道内視鏡も導入、県内でまだ少ない涙目の治療にも力を入れています。「井上眼科で培った経験を活かし、眼科一般診療から、白内障など各種日帰り手術をおこなっております。皆様が安心して受診できる医療の提供、丁寧な診察とわかりやすい説明を心がけ、目の健康をサポートできるように心掛けております。お気軽にご相談ください」(齋木院長)。
齋木先生はこれまで12,000例以上の手術を執刀。その豊富な臨床経験をもとに、眼科全般の疾患を診察しています。特に涙道治療においては、涙道内視鏡も導入、県内でまだ少ない涙目の治療にも力を入れています。「井上眼科で培った経験を活かし、眼科一般診療から、白内障など各種日帰り手術をおこなっております。皆様が安心して受診できる医療の提供、丁寧な診察とわかりやすい説明を心がけ、目の健康をサポートできるように心掛けております。お気軽にご相談ください」(齋木院長)。
主な略歴
1997年から2013年 西葛西・井上眼科病院在籍
2003年から2013年 西葛西・井上眼科病院 副院長
2014年7月から さいき眼科 院長
1997年から2013年 西葛西・井上眼科病院在籍
2003年から2013年 西葛西・井上眼科病院 副院長
2014年7月から さいき眼科 院長
クリニック情報
さいき眼科
住所 埼玉県さいたま市大宮区堀の内町1の330 ハートフル大宮ビル202号室
電話番号 048-783-5815
さいき眼科
住所 埼玉県さいたま市大宮区堀の内町1の330 ハートフル大宮ビル202号室
電話番号 048-783-5815
コーナータイトル
教えて石原さん! ロービジョンをもっと知ろう
第1回:「ロービジョン」ってなんですか?
視力が悪いだけではない!ロービジョンの多様な症状
言葉だけ聞くと「視力が悪いこと」というイメージをお持ちかもしれません。しかし、ロービジョンの症状は視力低下だけでなく、視野の障害(みえる範囲が狭い・欠ける)や色覚の異常、光を眩しく感じるなど多様です。また、全く見えない状態(全盲)や眼鏡などで視力矯正できる状態とも異なります。日本ロービジョン学会では「視覚に障害があるため生活に何らかの支障をきたしている状態」と広く定義。症状や困りごとは人それぞれ違うため、日常生活での不便さも十人十色。そのため、一人ひとりの声に耳を傾け、その人に合った支援が大切になってきます。
今回のワンポイント
人は視覚からの情報が80%と言われています。ロービジョンとはいわば「情報障害」の状態。その情報障害の解消がロービジョンケアのポイントです!
人は視覚からの情報が80%と言われています。ロービジョンとはいわば「情報障害」の状態。その情報障害の解消がロービジョンケアのポイントです!
ロービジョンとは? 見えかたに問題があり、日常生活に支障をきたす状態。見えにくさの程度は人それぞれ異なりますが、医療や福祉など幅広い支援が必要です。困ったときは主治医に相談をしてください。 監修:石原純子 ロービジョン外来でITサポート担当。視覚障害者に対するIT機器の紹介や相談などを対応している。自身も網膜色素変性を発症し、当事者の視点でサポートを行う。 |
お知らせ①
西葛西のお知らせ
國松副院長がNHK「あしたが変わるトリセツショー」に出演しました
2月20日、NHK「あしたが変わるトリセツショー」に、西葛西・井上眼科病院の國松志保副院長が出演いたしました。「緑内障」をテーマにした特集にて、緑内障患者が運転中にどのように見えているか、運転外来のドライビングシミュレータを使った事例を解説いたしました。また受診後の追跡調査の結果として、視野の欠けを自覚することで運転状況に変化が生じていることを説明。安全運転に向けて、緑内障による「見えづらさ」を患者本人が自覚し、理解を深めることの重要性をお話いたしました。
お茶の水のお知らせ
2月よりネモトソウ医師が入職しました
ごあいさつ
患者さまとの信頼関係を築き、安心して治療を受けていただける環境づくりを大切にしています。そのために患者さまがご自身の病状や治療方針を十分に理解し、納得できるよう努めてまいります。医学は日々進歩しているため、常に最新の知識と技術を学び続けることも欠かせません。最善の医療を提供するために、自らの成長を怠らず、誠実に向き合うことを心がけています。どうぞよろしくお願いいたします。
経歴
日本医科大学医学部卒業、沖縄県立南部医療センター・こども医療センター(初期研修)、琉球大学病院などを経て入職。
患者さまとの信頼関係を築き、安心して治療を受けていただける環境づくりを大切にしています。そのために患者さまがご自身の病状や治療方針を十分に理解し、納得できるよう努めてまいります。医学は日々進歩しているため、常に最新の知識と技術を学び続けることも欠かせません。最善の医療を提供するために、自らの成長を怠らず、誠実に向き合うことを心がけています。どうぞよろしくお願いいたします。
経歴
日本医科大学医学部卒業、沖縄県立南部医療センター・こども医療センター(初期研修)、琉球大学病院などを経て入職。
お知らせ②
グループのお知らせ
世界緑内障週間の「ライトアップinグリーン運動」に参加しました
今年も世界緑内障週間(3月9日から3月15日)の「ライトアップinグリーン運動」に参加いたしました。当院グループはこの運動に 2017 年から参加しており、お茶の水・西葛西・札幌の3施設でライトアップを実施しています。世界緑内障週間は2008年から病気の啓発を目的に毎年3月に行われる国際的なイベントです。日本でも2015 年から病院や公共施設を中心にライトアップの活動がスタートし、現在では1,400件以上の施設が参加しています。今年のメッセージは「早期発見・継続・希望 40歳を過ぎたら眼の定期検診を!」。より多くの人に緑内障を知る機会になるように願いを込めて、緑の光をお届けいたしました。
◇緑内障とは…
視神経がダメージを受け視野が欠けていく病気。40歳以上の20人に1人が発症し、中途失明の主な原因となっています。9割の人に自覚症状がないと言われており、気づいた時には症状が進行している場合が多いため、早期発見・早期治療が大切です。
◇緑内障とは…
視神経がダメージを受け視野が欠けていく病気。40歳以上の20人に1人が発症し、中途失明の主な原因となっています。9割の人に自覚症状がないと言われており、気づいた時には症状が進行している場合が多いため、早期発見・早期治療が大切です。
コーナータイトル
管理栄養士中井さん考案 目の健康レシピ
新生活が始まる季節になりました。今回は忙しい毎日に備えてストレスに対抗する目によいレシピをご紹介いたします。今回挑戦する料理は「アスパラガーリックシュリンプ」です。
「アスパラ」と「エビ」を使用した簡単料理。アスパラとエビはストレス対策や目に良い栄養素を含んでいます。アスパラのビタミンC・E は抗酸化作用があり、老化防止や眼病予防に効果的。「アスパラギン酸」は疲労回復を助けます。エビの「アスタキサンチン」は眼精疲労の予防・回復に役立ち、油脂や殻付き調理で吸収率が高まります。
調理時間は 寝かせる時間を除いて 15分
難易度は やさしい
以下、材料は2人分
・ムキエビ120グラム
・アスパラガス120グラム
・にんにく1片
・乾燥バジル少々
・オリーブオイル大さじ2
・塩少々
・こしょう少々
・乾燥パセリ少々
・粗挽きブラックペッパー少々
作り方
①、エビの背ワタを取り、ボールに入れる。片栗粉大さじ1(分量外)、水大さじ1、塩少々を加え揉み、流水で洗い水気を拭く。
②、アスパラは根元を落とし、下1/3の皮をむき3~4cm の斜め切りに。軽くボイルし冷ます。にんにくはみじん切り。
③、ボールに①のエビ、②のにんにく、乾燥バジル、オリーブオイル大さじ1、塩少々を入れ揉み、冷蔵庫で30分寝かせる。
④、フライパンにオリーブオイル大さじ1を熱し、③を炒める。
⑤、エビに8割火が通ったら②を加え炒める。
⑥、塩・こしょうで調え、エビに火を通す。
⑦、皿によそい、乾燥パセリ、粗挽きブラックペッパーを振る。
これで完成です。
1人分の栄養成分値は以下の通り。
たんぱく質13.9グラム/脂質16.4グラム/エネルギー228キロカロリー/炭水化物7.6グラム/塩分0.48グラム
「アスパラ」と「エビ」を使用した簡単料理。アスパラとエビはストレス対策や目に良い栄養素を含んでいます。アスパラのビタミンC・E は抗酸化作用があり、老化防止や眼病予防に効果的。「アスパラギン酸」は疲労回復を助けます。エビの「アスタキサンチン」は眼精疲労の予防・回復に役立ち、油脂や殻付き調理で吸収率が高まります。
調理時間は 寝かせる時間を除いて 15分
難易度は やさしい
以下、材料は2人分
・ムキエビ120グラム
・アスパラガス120グラム
・にんにく1片
・乾燥バジル少々
・オリーブオイル大さじ2
・塩少々
・こしょう少々
・乾燥パセリ少々
・粗挽きブラックペッパー少々
作り方
①、エビの背ワタを取り、ボールに入れる。片栗粉大さじ1(分量外)、水大さじ1、塩少々を加え揉み、流水で洗い水気を拭く。
②、アスパラは根元を落とし、下1/3の皮をむき3~4cm の斜め切りに。軽くボイルし冷ます。にんにくはみじん切り。
③、ボールに①のエビ、②のにんにく、乾燥バジル、オリーブオイル大さじ1、塩少々を入れ揉み、冷蔵庫で30分寝かせる。
④、フライパンにオリーブオイル大さじ1を熱し、③を炒める。
⑤、エビに8割火が通ったら②を加え炒める。
⑥、塩・こしょうで調え、エビに火を通す。
⑦、皿によそい、乾燥パセリ、粗挽きブラックペッパーを振る。
これで完成です。
1人分の栄養成分値は以下の通り。
たんぱく質13.9グラム/脂質16.4グラム/エネルギー228キロカロリー/炭水化物7.6グラム/塩分0.48グラム