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眼科後期研修プログラムについて



眼科後期研修プログラムの要約

眼科学は人間の脳への情報伝達の80%以上を占める視覚系を扱う学問であり、白内障手術などの外科的側面と屈折調整や視覚系、全身疾患による眼の異常を扱う内科的側面が共存する。眼科における研修では、医師として外科的内科的両面の力を発揮できるバランスのよい眼科医を育成することを目標とする。また、今日の眼科医療にみられる種々の愁訴に対して誠実に対応するばかりでなく、患者・医師間のコミュニケーションが十分行われることも重視し、医の倫理、接遇、ロービジョンなどの社会医学的側面の教育も行う。
井上眼科病院は明治14年の創立以来、多数の優れた眼科医を養成した。現在は眼科専門病院の特長を生かしつつ、バランスのよい、時代に見合った、優れた眼科医を育成するため病院の総力を集結している。当院は、数多くの症例数を誇り、同一法人内において、御茶ノ水に1病院1診療所、西葛西に1病院、大宮に1診療所を有して連携している。また、当院は眼科専門医研修施設として、2006年以降、眼科後期研修医を採用しており、すでに当院の医員に採用され実績をあげている医師が多数いる。

ところで、眼科を含めた日本の専門医制度は2018年度から大きく変わり、これまで各専門領域の学会がそれぞれ認定していた専門医資格は、日本専門医機構が認定することとなった。そのため、眼科専門医の資格取得には同機構の認定した基幹施設による専門研修プログラムに登録し、その研修を修了し認定試験を受験する必要がある。当院は、2017年度までの旧制度では日本眼科学会から専門医制度研修施設の認定を受け研修を行ってきたが新制度では、総合病院が前提である基幹施設のプログラムに連携施設として参加することにより研修を行うこととなった。
そのため、選択したプログラムにより研修日程や内容は異なることになるが、いずれを選択しても当院における研修は、優れた眼科臨床医を目指す者にとって、眼科のあらゆる領域の専門家を配置した指導環境、豊富な外来および手術症例数、眼科業績の歴史的蓄積と、どれをとっても有益な内容であり、この眼科臨床最前線での研修で、ぜひともトップクラスの眼科臨床医に育っていただきたいと考えている。

当院の後期研修には教育に長い経験を持つ若倉雅登名誉院長(神経眼科、小児眼科)、井上賢治理事長(病院長、緑内障)、徳田芳浩副院長(白内障)、天野史郎院長(クリニック院長、角膜、白内障)らがカリキュラム作成から実地まで参画している。さらに、網膜硝子体、角膜、ぶどう膜、涙器、眼瞼形成などの各領域にわたって大学などでの教育経験豊富な医師(常勤、非常勤)を含めた専門家が配置され、実地やレクチャーを通じて研修が行われる。同時に、各研修医には、眼科専門医を教育担当(指導医)につけ、マンツーマンの臨床教育も行う。なお、眼科専門医資格取得のため、眼科専門医制度で認定されたプログラムの基幹施設での1年間の臨床研修を実施している。

プログラムの概要

プログラム ※各基幹施設のプログラムにより変更の場合あり

  1. 眼科検査法、診察法の習得
  2. 実地による眼科臨床基礎習得 前期
  3. 実地による眼科臨床基礎習得 後期
  4. 眼科専門医制度の認定する「基幹研修施設」に出向
  5. 医員としての準備

プログラム概要 ※各基幹施設のプログラムにより変更の場合あり

1. 眼科検査法、診察法の習得

  1. 各部署の見学。検査、診療の流れを学ぶ
  2. 医の倫理、眼科診療(保険診療を含む)に必要な知識と診療技術(病歴聴取、情報提供書、診断書作成など)の基本を学ぶ
  3. 患者、メディカルスタッフとのコミュニケーションを学ぶ
  4. 検査手技と処置の基礎を習得する
  5. 手術室における清潔操作などの基礎を習得する
  6. 病棟入院患者の受持医となり、治療計画に参加する

2. 実地による眼科臨床基礎習得 前期

  1. 病棟、外来の診療を学ぶ
  2. 症例呈示法、眼底観察、蛍光眼底造影、視覚系検査、電気生理検査の手技、評価診断法を学ぶ
  3. 外眼部手術の助手および執刀、内眼手術の助手を学ぶ
  4. ウェットラボで手術法を習得する
  5. レーザー治療を学び、行う
  6. カンファレンスで症例発表を行う
  7. 外来患者の検査、処置、診察を行う

3. 実地による眼科臨床基礎習得 後期

  1. 前期よりも、より侵襲的な外来患者の検査、処置、診察に加わる
  2. 各専門外来をローテーションし、各専門外来の基礎を学ぶ
  3. 内眼手術(顕微鏡下)の助手が十分できるようになる
  4. 手術法を習得した研修医から、術者への指導が開始される
  5. 特異な症例、稀少な症例などについて、研究会・学会発表を行う

4. 眼科専門医制度の認定する「基幹研修施設」に出向

  1. 眼科専門医制度が認定する「基幹研修施設」で、研修プログラムを受ける

5. 医員としての準備

  1. 初診患者の先診てにより、経験すべき症例を蓄積する
  2. 指導医の下、内眼手術を1~2週間に1例程度執刀する
  3. レーザー治療の担当医となる
  4. 症例検討、臨床研修を積極的に行い、学会及び学術誌に発表する

1日のスケジュール(例)

8時5分~8時30分 朝の症例検討会
8時40分~10時30分 病棟回診、処置
10時30分~13時00分 指導医につき、診療または手術
13時00分~14時00分 昼休み
14時00分~17時5分 専門外来ローテーション
その他 週2回の割合で臨床講義あり
休日について 日曜祝日、平日に週1日の休日あり

当院での後期研修を検討中のみなさんへ

砂川 広海(2013年入局・現在、常勤医師として勤務)

後期研修では、2ヵ月程度の期間ずつ各専門分野をローテートしていきます。まずは各種検査のしかたをしっかり学び、その後専門外来の見学や手術の助手を行っていきます。また、初診患者の先診をして、その後フィードバックを受けることによって実践的な知識を得られます。
医局の雰囲気も良く、優しく丁寧な指導を受けることができます。とても良い環境で研修ができていると感じていますので、興味のある方は是非お越しください。

後期研修医の皆様へ ”各種のご質問にお答えします”

Q:2年間の研修期間中、どのようなカリキュラムですか?

研修1年目は眼科検査法、診察法の習得、実地による眼科臨床基礎習得、外眼部手術の助手及び執刀、内眼手術のウェットラボ及び助手。
研修2年目では、初診患者の先診、内眼手術の助手及び執刀、症例検討、臨床研究および学会・学術誌の発表等(詳細は、プログラム参照)。

Q:当直・オンコールは、どうなっていますか?

原則として当直はなし
処置当番、休日当番は指導医とともに行います。

Q:人間関係は、どうなっていますか?

当院は大学と異なり学閥はなく、上下関係も緩やかです。
また各領域の専門家も勤務しており、学術、臨床上の相談は容易にできます。
医員になると独立性が重んじられ自己責任が課されます。医師間、医師・職員間の人間関係は大変良好です。

Q:専門医までの流れなどは、どうなっていますか?

眼科専門医志向者は、後期研修1年目または2年目に眼科専門研修プログラム基幹施設において1年間の研修を行ないます。

Q:後期研修期間中の産休・育児休暇はどのようになっていますか?

当院の就業規則に沿った休暇をとることができます。ただし、休暇中はいったん研修を休止とし、復職後に再開することになります。

Q:症例数等はどの位ですか?

井上眼科病院グループ「グループ実績」をご参照ください。

設備

設備については「井上眼科病院グループ機器一覧」(PDF)をご覧ください。

指導体系

各自担当の指導医が1名

眼科後期研修医募集要項・お問い合わせ先

募集内容 一定の前期研修が修了している医師で、眼科後期研修を受けようとする者
募集人数 若干名
処遇等 別途相談
採用面接 応募者と別途相談
お問い合わせ先 井上眼科病院 人事総務部 採用担当
〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台4-3
新お茶の水ビルディング 18階
電話:03-5244-5521
E-mail:saiyou@inouye-eye.or.jp
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