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白内障手術


白内障とは

白内障について

白内障とはレンズの機能を持つ「水晶体」が濁っていく病気です。主な原因は加齢によるもので、水晶体に含まれるタンパク質が変性することで引き起こされます。その他にも糖尿病やアトピー性皮膚炎、ステロイド剤の投与などでも生じます。
一度白く濁ってしまった水晶体は、手術以外で治すことは出来ません。症状が進行している場合は、水晶体を取り除き、人工の「眼内レンズ」を代わりに挿入する手術が必要となります。
<健康な眼の状態>

光をよく通して網膜にきれいに像を結ぶ

<白内障の眼の状態>

水晶体が濁ると光が散乱するため
網膜にきれいに像が結べず見えにくくなる

主な自覚症状

本来、透明であった水晶体が濁ると、光の散乱や光量の減少がおこるため、以下のような症状が現れます。
※他の病気の可能性もあるため、気になる場合はご受診ください。

目がかすむ

だぶって見える

視力が落ちる

光が眩しく感じる

手術までの流れ

術前検査
  • 白内障以外に目の病気はないか検査をおこないます。
  • 手術に問題があるような病気がないか血液検査を行います。
  • 医師から⼿術に関する具体的な説明をいたします。
手術3日前
  • 感染予防のため2種類の点眼薬を1日3回点眼します(手術日の朝まで)。
手術前日
  • 入浴、洗髪をお済ませ下さい。
手術当日
  • 洗顔、食事、内服、インスリン注射はいつも通りにしてください。
  • お化粧、マニキュア、香水等は使用しないでください(化粧水のみ使用できます)。

手術の方法

  • 通常の手術は10分ほどです(眼の状態により長くなる場合があります)。
  • 麻酔の目薬を点眼するため、手術中に痛みは通常感じません(痛みがある場合、麻酔を追加していきます)。

① 角膜を 2㎜ ほど切開する

② 水晶体の袋の膜を切開する

③ 濁った水晶体を取り除く

④ 眼内レンズを入れる

当日の注意事項

  • 手術をした目には眼帯をします。もう片方の目が見えづらい方には、透明な眼帯もご用意しております。
  • 手術当日の滞在時間は約2時間ほどです。
  • 帰宅時など手術当日に不安な方は、付き添いの方と一緒にお越しください。

手術後の注意点

白内障の手術後は、眼内炎などの感染症を防ぐことが大切です。特に、術後1週間は、目をこすったり、異物が入らないよう、日常生活にて注意が必要です。
以下は目安とお考え下さい。ご不明な点等ございましたら、医師にご相談ください。
手術当日
  • 眼帯をしてご帰宅いただきます。
  • 洗顔、シャワー、入浴はお控えください。
手術翌日
  • 翌日より眼帯は不要です。帰宅後より術後の点眼を開始してください。
  • 首から下の入浴は可能です。目に水が入るような洗髪・洗顔はお控えください。
    ※洗顔・洗髪は術後4日目から可能です。
1週間後
  • 洗顔・お化粧・ご自分での洗髪が可能です
    (アイメイクは術後1ヵ月までお控えください)。
  • 通常の運動、車の運転などが可能です
    (目の状態によって異なりますので、医師にご相談下さい)。
1ヵ月後
  • 日常の生活が可能となります(水泳などは医師にご相談ください)。
  • メガネをご希望の方は、視力が落ち着く時期ですので医師・スタッフにお申し出ください。
    ※メガネ検査は予約が必要です

眼内レンズについて

眼内レンズの種類

 眼内レンズは水晶体のように厚みを変化させてピントを合わせることが出来ません。メガネやコンタクトレンズのように種類や度数を決めていく必要があります。
 眼内レンズは、大きく分けて「単焦点眼内レンズ」と「多焦点眼内レンズ」の2つあります。患者さまの職業やライフスタイルに応じて、眼内レンズを選択できます。

【単焦点眼内レンズ】
メガネをかけることに
不便を感じない方にオススメ

【多焦点眼内レンズ】
日常生活でなるべく
メガネを使用したくない方にオススメ

レンズの種類 単焦点眼内レンズ 多焦点眼内レンズ
ピント
(1つに合う)

(複数に合う)
ピント範囲
見え方
(ピントの合う部分のみ)

(単焦点より低い)
費用 約2~6万円
(保険診療)
※医療費の負担割合による
※レンズ代も含む
保険診療
+レンズ代:約18~29万円
※レンズ代は全額自己負担

眼内レンズの選び方

まずは患者さまご自身の生活の中から、理想の見え方をイメージしていただく事が何よりも大切です。
多くの眼内レンズの中から、患者さまのライフスタイルに適切なレンズをご提案いたします。

近くに合わせる
スマートフォン・読書など

中間に合わせる
パソコン・料理など

遠くに合わせる
車の運転やスポーツなど

※色の濃い部分が「ピントの合う範囲(よく見える範囲)」を意味します。
※レンズの種類ごとにメリット、デメリットがありますので、詳しくは医師にご相談ください。

多焦点レンズの特徴

多焦点眼内レンズは、一つのレンズに遠近両用のレンズが組み込まれているため、複数の距離にピントを合わせることが可能です。それによりメガネの使用頻度を減らすことが出来るので、スポーツが趣味の方などにおすすめです。現在、様々な特性をもつ多焦点レンズが出てきていますので、詳しくは医師にご相談ください。

※見え方に慣れるのに数ヵ月要する場合があります
※緑内障や黄斑変性など、他の眼疾患がある場合は多焦点レンズの適応になりません

多焦点レンズの注意点

多焦点レンズは単焦点レンズに比べて下記のように見え方の質が低下することもあり、職業(特にドライバーやデザイナー)やライフスタイルによっては、単焦点レンズが適しているケースがあります。

コントラスト感度の低下

<通常の見え方>

<コントラスト感度が低下した見え方>

夜間のハロー・グレア現象

夜間に光のにじみを感じることがあります。個人差はありますが、時間と共に慣れていくケースが多いです。
  • ハロー・・・光のまわりに輪ができたように見える現象
  • グレア・・・光が飛び散りまぶしく見える現象

<通常の見え方>

<ハロー・グレアの見え方>

手術費用の目安

単焦点眼内レンズ(保険診療)

自己負担 費用
1割 約18,000円上限
2割 約18,000円上限
3割 約60,000円
  • 手術の内容により費用が変わることがございます。
  • 70歳以上の方などには高額療養費制度が適用され、1割および2割負担の方は18,000円が上限となっています。詳しくはこちらをご覧ください。

多焦点眼内レンズ(選定療養)

片眼
保険診療(手術代)
+
レンズ代など:18万円~29万円

※レンズ代は種類によって異なります
  • 2020年4月より、多焦点眼内レンズを用いた白内障手術は、厚生労働省が定める選定療養の対象となりました。
  • 選定療養の部分は医療保険が適用されず、全額自己負担となり、使用するレンズの種類により異なります。


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