近視管理用眼鏡
近視の進行抑制が大切な理由
最近の研究では、近視が強くなると、将来的に「緑内障」や「網膜剥離」といった重大な目の病気にかかるリスクが高まることが分かってきました。そのため、子どものうちに眼球の伸びを抑え、近視の進行を緩やかにしてあげることが、将来の目の健康を守るためにとても重要となっています。

近視管理用眼鏡の仕組み
メーカーごとに設計や構造は異なりますが、レンズ中心部で鮮明なピントを確保しながら、周辺部には網膜の手前でピントが合う領域(近視性デフォーカス)を形成する仕組みになっています。この独自の構造が、近視矯正を行いつつ、「眼球の奥行きの伸び(眼軸長の伸長)」に働きかけ、その伸びを抑制する効果を発揮します。
Nikon-Essilor社
Essilor®Stellest®(エシロールステレスト)

- 中心8mmは遠方がはっきり見えるレンズ度数
- 周辺部は異なるレンズパワーを持つ1021個のレンズセグメントを同心円状に配置
HOYA社
MiYOSMART®(ミヨスマート)

- 中心の9mmは遠方がはっきり見えるレンズ度数
- +3.5Dのデフォーカスセグメントが正三角形格子状に均等に分布
| 近視管理用眼鏡は、当院の小児眼科外来を受診いただき、「眼科医による処方」が必要です。 お子さまの眼が適応するかどうかの確認と、近視の精密検査を行ったデータを基に医師が慎重に処方を判断するため、処方箋の発行までに日数(複数回のご通院など)が必要となる場合がございます。 |
定期的なメンテナンス


オプティカルゾーンが中央に位置している状態

下にズレ下がっている状態
(いわゆる「鼻メガネ」)

フレームが変形している状態
治療プログラムの流れと費用
メガネ本体(レンズ・フレーム)は「保険適用外(全額自己負担)」となります。
〇レンズ代:77,000円(税込)
〇フレーム代:別途(お選びいただく店舗によって異なります)
対象となる方
- 5歳以上でトライアルレンズの装用感が良好だった方
- 医師により近視管理用眼鏡の装用が適応であると判断された方
- 当院に定期的な通院が可能な方
- 特定の眼疾患(弱視、斜視、遺伝性の目の病気、先天白内障など)の既往がない方
- 保護者さまが、日々の眼鏡の装用や、ズレがないかなどの管理にご協力いただける方
処方度数とフレームに関して
- 定期通院時の検査で、一定以上の近視の進行(-0.5D超)が確認された場合は、レンズの度数を変更する必要があります。
- この眼鏡はレンズの正確なセンタリングや適切なフィッティングが重要です。眼鏡の制作にあたっては、レンズメーカーの講習を受講した「眼鏡作製技能士」のいる眼鏡店のみでお作りいただけます。
注意事項
- 近視進行抑制効果を得るために、できるだけ長時間の装用(終日装用)をしてください。
- 現在の近視を進みにくくすることを目的とする治療です。今ある近視を治し裸眼視力を回復させるものではありません。
- 装用を中止してもリバウンド(近視が強く進む)は生じないため、いつでも装用を中止できます。
- 近視管理用眼鏡は、弱視などの治療用ではないため、療養費の対象ではありません。
- 新しい眼鏡に慣れるまで(およそ2週間程度)は、激しいスポーツ、球技、スケートボード、自転車に乗ることなどは控えてください。
- レンズはポリカーボネート製のため衝撃には強いですが、表面に傷がつきやすいため、取扱いに注意が必要です。(眼鏡店でお手入れ方法を聞いてください)
- 当院で導入している近視抑制の点眼治療(リジュセアミニ)と同日には検査ができません。検査内容の都合上、別日にご受診いただきますようお願いいたします。
