グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



斜視・弱視


弱視・斜視とは
弱視とは、視力が成長していく過程で生じる視力障害のことです。
この場合の視力とは、一番良く見えるレンズを入れた状態の視力(矯正視力)のことです。
人が視力を獲得するには、くっきりとした像を見るという経験を繰り返すことが必要で、それにより、脳が成長していきます。
くっきりとした像を脳が受け取り、視力を成長させることが出来る期間を感受性期といい、生後から8歳頃まで続くといわれています。

斜視とは、両目の位置のアンバランスのことで、外側にずれることを外斜視、内側にずれることを内斜視、上にずれることを上斜視、下にずれることを下斜視といいます。斜視があると、両目でものを見ることができなかったり、弱視(詳しくは「弱視」の項をご参照ください)になることがあります。また、首を傾けてものを見たり、年齢が大きくなると見た目の問題から、心理的に影響を及ぼすこともあります。

弱視の原因

弱視の原因には様々なものがありますが、大きく分けて屈折異常弱視、不同視弱視、斜視弱視、形態覚遮断弱視の4つがあります。
屈折異常弱視は、遠視や乱視などにより生じます。
一般的に出生直後は遠視で、生後3ヶ月をピークに徐々に度数が減ってくることが多いです。
遠視の度数が強いと自分の調節する力を使っても、くっきりとした像を見ることが出来ず弱視になります。
乱視は縦と横のピントがずれていることで、歪んで見えるため弱視になります。

弱視の治療について

いずれの場合も、治療は眼鏡矯正です。
眼鏡で手助けをすることで、くっきりとした像を見ることができ、脳が成長します。

不同視弱視は、左右の目の屈折度数に差がある場合に生じます。
見えやすい目だけを使うため、もう片方の目の視力が成長しません。
眼鏡で矯正をすることに加え、視力の良い目の目隠しをし、見えにくい眼を使うように促す治療を行う場合があります。

斜視弱視は、外斜視や内斜視など(詳しくは「斜視」の項をご参照ください)、左右の眼の位置のアンバランスにより、片方の目ばかり使ってしまうことにより生じます。
眼鏡による矯正や目の位置のバランスを改善する手術、目隠しをして見えにくい眼を使うように促す治療などを行います。

形態覚遮断弱視は、ものを見るルートが、何らかの原因により妨げられることで生じます。
例えば、まぶたが下がってしまう眼瞼下垂や、目の中のレンズ(水晶体)が濁ってしまう白内障などがあります。
治療は原因を取り除くことで、必要であれば手術を行います。

斜視の原因

斜視の原因は様々で、目を動かす筋肉や神経の異常、屈折異常によるもの、目の病気によるもの、脳の病気によるもの、全身の病気によるものなどがあります。

斜視の治療について

治療は、眼鏡での矯正や、弱視の場合、ずれやすい目を使うように促すために、目隠しでの治療を行います。
また、目の位置をまっすぐにしてあげるために、手術を行う場合もあります。
手術は、目を動かす筋肉の位置を調整する手術で、子供の場合は全身麻酔で行う事が多いです。
一回の手術では治りきらず、複数回手術が必要になることもあります。
脳や全身の病気による斜視の場合は、原因となる病気の治療を行います。
治療は、両目でものを見る力の成長の度合いも考慮しながら、選択していきます。

こどもの目の異常をチェックしましょう

幼少期は、人生を共にする目を、上手に成長させてあげる大切な時期です。
何らかの原因で弱視があっても、早く対応をすれば、良い視力を得ることが出来る可能性が高まります。
小さい子供は、自分で見えないとは言いません。
子供の行動をみて、視力が悪いのではないかと感じた場合は、眼科を受診するようにしましょう。
  1. ホーム
  2.  >  病気ガイド
  3.  >  斜視・弱視
page top