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先生の、見つめてきたもの │ Vol.08


医師になりたかった父の想いを継ぎ
志した医師への道

子どもの頃は本を読むのが好きな文学少女でした。医師になろうと思ったのは、医師になりたかった父親の影響が大きいですね。それから、自立して働くことを大事にする親の教育方針や、父親が体調を崩して入院した際に出会った医師の方々に感化された部分もあって、高校生の時には自然と医師の道を志すようになりました。中国の大学の医学部を卒業後、日本での留学経験を持つ祖父に影響されたこともあって、1 年間日本語を勉強してから九州大学の大学院に入り、神経免疫の研究をしていました。ですが、患者さまにもっと近い所で治療を行う方がやりがいにつながると感じ、臨床に切り替えたんです。眼科を選んだのは、もともと細かい作業が得意で精密な操作や技術を要する眼科の手術に興味があったからです。もし眼科に進むなら、眼科手術の中でも難易度の高い硝子体の手術に挑戦したいと思っていました。

第一線で活躍する医師から
多くを学んだ研修医時代

井上眼科病院に入局したのは、眼科の中でも有名でしたし、歴史がある病院だと聞いていたからです。後期研修医の時にお茶の水へ入り、
眼科医としてさまざまなことを学びました。各専門の先生方の外来の様子を見学し、白内障のエキスパートである徳田先生をはじめとする
第一線で活躍されている先生方から手術のやり方を日々教わり、入局後のスキル習得にとても役立ちました。お茶の水で経験を積んだ後は1年間外部の病院へ出向しましたが、もともと硝子体手術をやりたいと思っていたので、出向後は西葛西・井上眼科病院で働くようになりました。経験豊富で高い技術力の先輩医師を目の当たりにして、挑戦を躊躇っていましたが、チャンスを与えていただき一歩を踏み出すことができました。初めて自分が施術をした時は、感動しましたね。

日々研鑽を積みながら
患者さまに適した一番いい医療を提供したい

西葛西へ来て3 年が経った今は、一般眼科と小児眼科の診療、白内障手術や硝子体の手術などを行っています。心掛けているのは、患者さまに適した一番いい医療を提供すること。眼科治療にはいろいろな治療法がありますから、患者さまの状況に寄り添って、一緒に相談しながら治療方針を決めています。そのためにも、的確な診断と治療を行うことは必須。他の先生方と日々情報共有をして勉強し、手術の腕を上達させていきたいですね。患者さまから「世界の見え方が変わった、ありがとう」と言われた時は、うれしかったです。言葉の壁はありますが、誠意を持って接することで患者さまからの信頼を得ていきたいです。
2022 年に医局長に就任し、責任も増したと感じます。日本に来てからたくさんの方に温かくしていただいたので、医師の仕事を通してその恩返しをしたいです。「身体や立場の弱い人を助けたい」という医師としての軸を大切にしながら、医局の先生方が働きやすい環境づくりに取り組んでいきたいと思います。
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