低濃度アトロピン治療(点眼薬による近視抑制治療)
点眼薬による近視抑制治療について
防腐剤フリーの一回使い切りのタイプです
参天製薬とシンガポール国立眼科・視覚研究所であるシンガポールアイリサーチインスティテュートにより共同開発され、2024年12月に厚生労働省より製造販売が承認された点眼薬です。
● 近視の進行抑制が大切な理由
● リジュセアミニ(低濃度アトロピン)の効果
リジュセアミニ(低濃度アトロピン)の特徴
■ 日中の瞳孔(黒目)の大きさに対する影響は許容範囲ですが、まぶしさを感じる場合はサングラスを使用することでまぶしさを軽減することができます。
■ 目の遠近調節機能(手元を見る作業)にほとんど影響を与えません。そのため、近見視力の低下にあまり影響を与えず、近用の眼鏡はほぼ必要ありません。
■ 毎日必ず就寝前に 1滴点眼するだけの簡単な治療法です。
● 治療プログラムの流れと費用
・1箱30本入り
初回 | ¥9,330 | 診察・検査 ¥4,950 点眼薬 ¥4,380(1箱) |
1週間~1カ月 | ¥16,440 | 診察・検査 ¥3,300 点眼薬 ¥13,140(3箱) |
2カ月後 | ¥16,440 | 診察・検査 ¥3,300 点眼薬 ¥13,140(3箱) |
3カ月ごと | ¥16,440 | 診察・検査 ¥3,300 点眼薬 ¥13,140(3箱) |
1年後 | ¥18,090 | 診察・検査 ¥4,950 点眼薬 ¥13,140(3箱) |
● 対象となる方
- 5歳以上
- 治療プログラムに従った通院・定期検診が可能な方
- 医師により適応と判断された方
● 注意事項
- 現在の近視を進みにくくすることを目的とするものであり、近視を治し裸眼視力を回復させる治療ではありません。
- この治療は「自由診療」のため、保険診療と同日に行うことができません。
- 点眼によるアレルギーなどの有害事象への治療なども自由診療扱いとなります。
● よくあるご質問
就寝前に点眼しても、翌日までまぶしく見えることがあります。見えにくさを感じる時は、落下の恐れがある遊具、自転車やキックボードなどは使用しないようにしてください。また、必要に応じてサングラスをかけるなど、太陽光や強い光を直接見ないようにしてください。
Q:どれくらい続けるのですか?
医師の指示なしに点眼を止めないでください。点眼を中止すると近視が急に進むリバウンドが生じる可能性があります。なお、治療は10代後半まで継続することが推奨されています。
Q:副作用はありますか?
羞明(まぶしく感じる)、霧視(霞んで見える)などの報告があります。これらの症状、その他にも何らかの異常が現れた場合には、直ちに医師にご相談ください。当院では初回は1箱のみ処方して副作用の確認をしています。
Q:効果がない方もいますか?
残念ながら効果が出にくい場合もあることが報告されています。
Q:全身への影響はありますか?
現在のところ報告されておりません。
Q:メガネやコンタクトレンズとの併用は可能ですか?
可能です。コンタクトレンズを外した後に点眼してください。