井上眼科だより
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井上眼科だより 79号 2012年1月
本年もよろしくお願いいたします。
井上眼科病院グループ 理事長
井上 賢治
あけましておめでとうございます。
本年が皆様にとって良い年となりますようお祈りいたします。
昨年は井上眼科病院 創立130周年、西葛西・井上眼科病院 開設20周年を迎え、関連の行事が催されました。
一方、3月には東日本大震災の発生という大きな節目の年となりました。
まず、2月に井上眼科病院が創立130周年を迎えました。明治14年(1881年)に初代院長井上達也が駿河台に「済安堂医院」を開設してから今日に至ります。創立130周年記念行事の一環として、4月には「市民公開講座」を開催しました『眼のトラブル こんなときどうする?』と題し、眼の疾患5つ(白内障、緑内障、黄斑変性、眼瞼痙攣・下垂、アンチエイジング(眼の加齢))をとりあげ、当院の医師が講演を行い、730名の方にご参加いただきました。5月には「記念祝賀会」を帝国ホテルにて開催し、430名の方にご臨席いただきました。
そして、11月、西葛西・井上眼科病院が20周年を迎えました。「開設20周年記念公開講座」では、当院医師が眼の疾患(白内障、緑内障、黄斑変性、糖尿病)について講演し、92名の方にご参加いただきました。
さらに、11月19〜20日に当院の視能訓練士の南雲 幹が会長を務め、「第52回日本視能矯正学会」をパシフィコ横浜で開催しました。詳細は本紙内で報告いたします。
3月11日の東日本大震災発生時には全施設の診療を直ちに中止し、患者さまの避難誘導を行い安全確保に努め、帰宅困難な患者さまには休憩場所や食事を提供し、80名ほどが院内に宿泊されました。また、5月〜8月の間3回にわたり、井上眼科病院災害支援チームが宮城県気仙沼の離島・
大島にて支援活動を行いました。医師・看護師・視能訓練士・眼鏡加工士の4名を1チームとし、3回の活動で合計1,055名の診察を行いました。
3月の東日本大震災の発生は、我々病院に与えられた社会的使命について改めて考えさせられました。いかなる時代を迎えようとも「患者さま第一主義」の病院であり続けるよう、職員一同が社会的使命感をもって努力する所存でございますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
井上眼科病院・クリニックだより
コンタクトレンズ外来の移転・統合
平成24 年1 月5 日(木)より、井上眼科病院付属駿河台診療所の外来機能を「お茶の水・井上眼科クリニック」に移転・統合し、同クリニック18階に「コンタクトレンズ外来」を新設いたしました。皆さまにご満足いただける医療を提供できるよう、職員一同努めて参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。
“「眼」の総合病院”として体制を一層強化
ソフト・ハードレンズ、近視用・遠視用・乱視用・遠近両用など各種コンタクトレンズの処方に対応しています。また、特殊なハードコンタクトレンズを睡眠中に装用し、起きている間は裸眼で過ごすという視力矯正法(オルソケラトロジー)も取り扱っております。オルソケラトロジーは完全予約制です。
各種コンタクトレンズに対応
ソフト・ハードレンズ、近視用・遠視用・乱視用・遠近両用など各種コンタクトレンズの処方に対応しています。また、特殊なハードコンタクトレンズを睡眠中に装用し、起きている間は裸眼で過ごすという視力矯正法(オルソケラトロジー)も取り扱っております。オルソケラトロジーは完全予約制です。
コンタクトレンズは高度管理医療機器
コンタクトレンズは、適切な管理が必要な高度管理医療機器に指定されています。眼に直接つけて使用しますので、深刻な眼の障害やトラブル回避のためにも眼科医による検査・処方は欠かせません。当外来では、最新機器を備え、コンタクトレンズ処方前の眼科的検査、処方後の経過観察・定期検査などを行い、患者さまのコンタクトレンズライフをサポートいたします。
コンタクトレンズ外来(18階)
■診療受付時間
月〜金曜日/ 10:30〜13:00,15:00〜18:30
土曜日 / 9:30〜12:00,14:00〜17:00
■休診日: 日曜・祝日・年末年始
各種社会保険・労災・生保指定医
■コンタクトレンズ外来(お問い合せ・予約)
TEL: 03-3295-6876
※コンタクトレンズ外来受診の詳細につきましては、受付におたずねください。
西葛西・井上眼科病院だより
明けましておめでとうございます。
西葛西・井上眼科病院がまた、新しく出発です。
西葛西・井上眼科病院院長
宮永 嘉隆
明けましておめでとうございます。ふり返りますと昨年は、東日本大震災があった、そして激動の一年でした。昨年、井上眼科病院は創立130周年を迎えました。そんな中で西葛西・井上眼科病院はやっと20 周年を迎えることが出来たと思います。人にとって、世にとって歴史を刻めるということは、すばらしいことだと思います。時は人にとっていや万物にとっても平等です。有意義である証は決まったものではありません。この20年の間のいろいろな出来事の中で、この病院で働いていて良かったと思えることも有意義(幸せ)、そして今、患者さんを診ている瞬間も点の有意義です。点は瞬間的に変わり線となります。そしてこれからも続いていくと信じています。20 周年を迎えて、先日は市民公開講座を開きました。加齢に伴う眼の病気を四人の眼科専門医に話していただきました。聴いていただいた方々にはまた、有意義であったと思います。その夜は職員一同で、20 周年を祝いながら、これからも病院の理念である「患者さま第一主義」を貫いていこうと鋭気を養いました。
私共の病院は地域医療に貢献するということが一つの設立理念であります。そして今、それがこの地であったことをありがたく、また、誇りに思います。一方で、眼科の手術でもセンター的役割を果たして行くことを開設理念にあげました。この20 年、その道のりでも、努力を重ねて来ました。昨年から角膜移植の手術も加わって、日本でも有数の手術数を誇る病院となっています。
医師は最も傷つき易い人種の一つだといわれています。それでもなお、病める人に寄りそって行ければと思っています。
昨年2011 年は3.11 の出来事、11.18 の開設記念日、忘れることが出来ない節目の一年でした。そして新しい節目の一年が始まりました。
よろしくお願いします。
西葛西・井上眼科病院 開設20周年
西葛西・井上眼科病院の開設20周年を記念して「開設20周年記念 公開講座」が平成23年11月12日 土曜日(14:45〜
17:45)にアールズコートビル2階で行われました。当日は患者さまや一般の方など92名の方が来場してくださいました。
司会は西葛西・井上眼科病院院長 宮永 嘉隆が務めました。
講演内容は下記の通りです。
1.「もうこわくない緑内障」
井上 賢治
医療法人社団済安堂
井上眼科病院グループ 理事長
お茶の水・井上眼科クリニック 院長
2.「ゆがんで見える黄斑変性」
斎木 裕
西葛西・井上眼科病院 副院長
3.「糖尿病で眼がみえなくなる!?」
佐野 英子
西葛西・井上眼科病院 病棟医長
4.「だれでもかかる白内障」
野崎 康嗣
西葛西・井上眼科病院 医局長
同日、ホテルイースト21東京 東陽の間で「開設20周年記念式典」が行われました。式典には西葛西・井上眼科病院のOBの先生方をはじめ、井上眼科病院の井上 賢治理事長、若倉 雅登院長、岡山 良子副院長、そして西葛西の現役の医師、職員の総勢126名が出席しました。
Information
「第52回日本視能矯正学会」の報告
会期:2011年11月19日(土)〜20日(日)
場所:パシフィコ横浜 国立大ホール
主催:日本視能訓練士協会
会長:南雲 幹 (井上眼科病院)
名誉会長:若倉 雅登(井上眼科病院 院長)
顧問:井上 賢治(井上眼科病院 理事長)
2011 年11 月19、20 日にパシフィコ横浜国立大ホールにおいて「生活と視機能」をテーマに井上眼科病院が運営を担当し「第52 回日本視能矯正学会」が開催されました。
初日はあいにくの悪天候でしたが、参加人数は2,145名と予想を大幅に上回り、盛況な学会となりました。招待講演は作家の森まゆみ氏からご自身が原田病という眼疾患にかかり日常視を侵された実感を、若倉先生か
らはそれに対する医療の現実について示した上で「視力だけでは語れないもの〜実感と乖離する視力」をテーマに熱く対論していただきました。また特別講演では井上先生が座長を務め、東京大学の天野史郎先生に「角膜再生の取り組み〜現在そして未来へ」を、教育講演は国立障害者リハビリテーションセンターの仲泊聡先生に「視覚皮質の機能局在とADL」をご講演していただきました。シンポジウムでは「3D 映像が視機能及び心身に与える影響」をテーマに4 名の先生方に専門的立場からお話していただきました。
いずれの講演・セミナーも眼科外来業務に即し、また学術的にも充実した内容となり、会場では熱気にあふれた討論がおこなわれました。
学会を開催するにあたっては一年前から院内で運営準備委員会を設置し、プログラム内容はもちろん会場内のホスピタリティ、会場内の誘導サインにいたるまで井上眼科病院の特色を活かせるよう様々な検討を行い、準備に努めてまいりました。当日の参加者からは「たいへん勉強になった」「2 日間気持ち良く参加することができた」とのお声をいただき、多くの方に満足していただけた学会となりましたことをここにご報告致します。
視能訓練士 南雲 幹